日の丸醸造

 12月4日(土)、秋田県横手市増田町を訪れた。増田は中世は増田城を中心に発展した城下町で、戦国時代は現在の秋田県南部を支配した小野寺氏の家臣の土岐氏が支配した。だが関ヶ原の戦いにおいて、小野寺氏は宿敵であった最上氏を攻撃してしまった。東軍に旗幟を鮮明にしている最上氏を攻撃したために関ヶ原後に徳川氏によって小野寺氏は改易され、さらに北羽に佐竹氏が転封させられ、増田城には佐竹東家が上代として入城した。だが幕府の一国一城令によって増田城は廃城となった。増田は戦火にあっていないので小野寺氏の時代からその街並みは大きく変わっていないと考えられている。増田は仙台藩の水沢(現在の岩手県奥州市水沢区)と結ぶ仙北街道(手倉街道)の要所であり、物流の拠点であった。そのためにここには多くの蔵が立ち並んだ。ただ豪雪地帯であることから蔵は家屋の中に建てられた。そのために住居から外に出ることなく蔵に出入りすることができる内蔵となった。増田は戊辰戦争や太平洋戦争の戦災からも免れたので街並みは残り、平成25年には重要伝統的建造物群保存地区に選定された。

 ほたるは増田の観光案内所で、土産物販売もやっており、多目的トイレの使用などもできる。また大きめの駐車場もあり、私もここに駐車して増田の街を歩いた。


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 今回の目的地はここ、日の丸醸造。
 日の丸醸造は増田に残る唯一の酒蔵で、元禄2(1689)年に現在の山形県から沓澤甚兵衛が創業した。当時は「もがみや」の屋号を名乗っていた。一時は東北一の醸造高を誇るまで成長したが、戦時中に発令された企業整理令によって廃業した。昭和23年に静岡県出身の佐藤光男氏が経営権を譲受して300年の伝統を復活させた。IMG_5223.JPG

通常は見学料200円かかる。もっとも入場券は200円の商品券として利用できるので実質タダだが。
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酒瓶のラベルが展示されていた。
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内蔵(文庫蔵)
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 ここで御酒印帳を購入した。御酒印帳は御酒印帳公認酒蔵を巡って御酒印(酒ラベル)を収集して貼り付け、感想などを記入して楽しむためのものである。灘伏見のある兵庫県京都府を中心に参加酒蔵は全国に存在しており、日本酒好きで酒蔵巡りの好きな私にはもってこいな企画である。
詳しくは御酒印帳プロジェクトのホームページへ。
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日の丸醸造でいただいた御酒印。
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ここで使われている酒米が展示されていた。
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増田の通りにある北都銀行増田支店。ここは北都銀行発祥の地である。
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 明治28年に平鹿郡増田村(横手市増田)に増田銀行が設立された。大正11年に羽後銀行に商号変更し、昭和24年に本店を平鹿郡横手町(横手市横手)に移した。昭和39年に本店を秋田市に移した。平成5年に第二地銀の秋田あけぼの銀行と合併して北都銀行に商号変更した。平成20年に山形県鶴岡市の荘内銀行と経営統合を視野に入れた資本提携が行われ、それを元に持ち株金融会社フィデアホールディングスが設立されてその傘下に入った。フィデアホールディングスは仙台市に設立されており、現在の傘下は北都・荘内の二行だけだが東北各行の傘下を視野に入れている。話が脱線してしまったが、増田は明治時代に銀行が設立されるほど商業取引の活発な地域であったことがわかる。
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雪が降ってきた。IMG_5260.JPG

勇駒酒造は平成15年まで酒造していたが廃業し、現在は「旬菜みそ茶屋くらを」が営業している。ここで遅めの昼食。
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みそおにぎりとみそ汁、それに米麹の漬物だけ。これが滅茶苦茶美味しかった。ここはリピーター確定である。
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増田の朝市は300年以上の歴史がある。ここの朝市はまだ見たことがない。次の機会には朝市見学と蔵巡りしてみたい。
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帰りに寄った道の駅十文字。
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 横手市を中心とした秋田県南部では何でも寒天に固める文化がある。まだ食べたことはないが横手焼そばの寒天もある。この日はココア寒天とサラダ寒天を購入した。
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東北「道の駅」スタンプラリー(50/163)
秋田県(32/33)
05 はちもり お殿水
29 こさか七滝 樹海ライン
青森県(9/28)

この記事へのコメント

2021年12月17日 23:02
趣のある街並み。城下町・増田の
事は今まで知りませんでした。
でも、日の丸醸造と聞いて、思い当たる
ことが…。ここは日本酒「まんさくの花」を
造ってるところですよね。実は、その昔、
地酒ブームが起った時に、各地のお酒を
色々飲み比べた事があって、「まんさくの花」は
お気に入りの酒の一つでした。やはり、
歴史のある街にはいい醸造所があるんですね。
2021年12月18日 13:40
幾つかの戦火から 免れ 今も 当時の姿を守り続ける
素晴らしい町 増田 なんですね。
酒蔵の見学は あちこちで しましたが お酒には縁のない
私たちは いつも 軽く見て回るだけです。
御酒印帳 いい企画ですね。ぜひ 伏見にも いらしてください。
2021年12月18日 16:27
日の丸酒造の土蔵の黒漆喰のしっかりした施し、重厚感ありますね。
文庫蔵内の仕切り、欄間等の艶がよく素晴らしいですね。
都会のビルばかりの中にいると横手の街並みが新鮮に感じます。
ココアの寒天は何となくわかりますがサラダの寒天はどんな味だろうか?
寒天好きの私は絶対食べてみたいと思いました。
2021年12月18日 17:19
こんにちは。
日の丸醸造、200円で見学いいですね。実際にはタダとの事。
「マンサクの花」ですか。飲んでみたいです。
御酒印帳素敵ですね、とっくりの模様も可愛いです。
ちょっとした旅日記みたいで思い出になりますね。
雪も降ってきて景色も風情があっていいですね。
サラダ寒天食べてみたいなと思いました。美味しいでしょうね。
2021年12月20日 09:56
おはようございます
趣き有るたたずまいですね
酒蔵見学したことあります
試飲もさせて貰いましたー^^
焼きソバの寒天食してみたいです^^
降魔成道
2021年12月20日 20:08
yasuhikoさん、コメントありがとうございます。
増田城は藩政時代初期に廃城となったためにあまり城下町の雰囲気はありません。むしろ商業で栄えた町でして、現在も多くの内蔵が並んでいます。またの機会に紹介したいと思います。「まんさくの花」は旨いですよね。吟醸酒はちょっと香りが強すぎる感じがじますが、この辺りは好みが分かれるところかも知れません。
2021年12月20日 20:21
昭和23年と言えば私の生まれた年で、
その年に300年振りに日の丸醸造が復活ですか!
酒瓶のラベルが沢山あり、興味深いです。
調べると、「16種類の米と16種類の酵母を使用(2021年現在)
様々な味わいを醸し、蔵人考案のラベルを貼って出荷します」
という「まんさくの花」がありました。
これを呑んでみたいです。
商品アイテムが多いみたいで、のめり込みそうです

神戸の灘五郷には、見学できる酒蔵が幾つもあり、
試飲もしながら巡った事が、複数回^^;
本物は値段も張るけど、味が違いますね~♪
と言いながら、呑みたくなりました

純日本的な昼食、いいですね~。
これだと日本酒でしょうか

本年のラストコメントになります。
今年一年間、「アルクノのブログ」へお立ち寄り頂きありがとうございました
どうぞ良い年をお迎えください。
降魔成道
2021年12月20日 20:37
フラバーバさん、コメントありがとうございます。
私は日本酒が嫌いだったんですよ。酒との出会いは学生時代にどんぶり酒を強要されたのが始まりだったのです。多分安酒だったのもあると思うのですが、妙に甘ったるくて直ぐに吐いた記憶があります。そんな日本酒しか飲んだことがなかったのですが、仲間との旅行で酒蔵に寄ってそこで本物の酒を飲んでその旨さに感動しました。以来酒蔵巡りは私の趣味となりました。御酒印帳は私にぴったりのなかなか楽しい企画だと思いました。伏見も巡ってみたいです。
2021年12月20日 21:43
横手市増田町、古い町並みがいいですね。
その古さを上手く活かしてお洒落なエリアなのでしょう。
その中でも、日の丸醸造は素晴らしいですね。
内装も綺麗で、しっかりと維持・整備していることが分かります。
更に、日本酒関連の展示も非常に興味深いです。
お米の種類も大事なのですね。
旬菜みそ茶屋くらでの昼食、まさに和の素朴なランチ。
健康的で美味しそうですね。
降魔成道
2021年12月20日 21:44
ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
日の丸醸造の文庫蔵の中は素晴らしいですよね。ここは何度訪れても見惚れます。増田の街並みもなかなかですよね。サラダの寒天のなかなか美味しかったですよ。また別の寒天も食べてみたいと思います。
降魔成道
2021年12月21日 20:49
ゴンマックさん、コメントありがとうございます。
御酒印帳を知ったのは2年くらい前でしたが、その時は秋田県内に参加した酒蔵がなくて一番近い山形県の酒蔵を訪れようと計画していたらコロナ禍で県境を跨いでの移動が自粛要請となって御酒印帳のことを忘れていました。ふと思い出して検索してみたら秋田県内にも参加蔵があったので訪れてみた次第です。御酒印帳はなかなかオシャレですよね。御酒印といっても酒ラベルのシールを貼るだけですが、見開き右ページに自由に記入することができるので、旅日記みたいに活用することができるところも楽しいです。サラダ寒天、なかなか美味しかったですよ。
降魔成道
2021年12月21日 21:40
すーちんさん、コメントありがとうございます。
酒蔵見学はなかなか楽しいですよね。私は試飲が大好きですが、この日は運転手だったので我慢しました。焼きそばの寒天は、次回購入してみようと思います。
はるる
2021年12月22日 18:53
酒蔵はいい雰囲気をしていますね。
ラベルもたくさんあり、それぞれおもしろいです。
御酒印というのがあるんですか。
集めてみたいですね。
いい記念にまります。
降魔成道
2021年12月23日 20:05
アルクノさん、コメントありがとうございます。
秋田県南部は豪雪地帯でして奥羽山脈に積もった雪の雪解け水が各地で湧き出します。湯沢市の力水や美郷町の六郷湧水群などがその代表です。雪融け水なので軟水です。日の丸醸造の酒の仕込み水は軟水でして、灘の宮水は硬度100mg/lの中軟水で、性質の異なる酒となります。御酒印帳プロジェクトは京都で始まり上方を中心に広がりました。兵庫県からは15の酒蔵が参加しています。灘の酒蔵も巡ってみたいものです。
旬菜みそ茶屋くらをはランチタイムが15時まででして、私たちが訪れたのは14時半頃でした。「この時間だとおにぎりしかできませんが」と言われたのですが、それがとても美味しかったです。次の機会にはちゃんとした昼食を食べてみたいと思いながら、またおにぎりを食べてみたいと心の中でせめぎ合っています。
アルクノさんにはとてもお世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。どうぞ良いお年を。
降魔成道
2021年12月26日 20:47
ミクミティさん、コメントありがとうございます。
増田は二つの街道の交差する場所で商業が発展したようです。古い町並みがそのまま残っているのも魅力があります。重要伝統的建造物群保存地区に指定されている地域としては、秋田県内では仙北市角館もありますが、こちらは武家屋敷で、商家の並ぶ増田とはまた雰囲気が違います。ただ今回は日の丸醸造が目的で他の内蔵は巡りませんでした。次の機会にまた紹介したいと思います。
降魔成道
2021年12月26日 20:53
はるるさん、コメントありがとうございます。
酒蔵巡りは学生時代から行っていますが、新たに御酒印を集める趣味が加わりました。これもなかなか楽しいです。御酒印帳は旅をした記録としても残せるところが良いですね。

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